江戸時代の
出雲市平田地方で生まれた
極みの手延べうどん
STORY
出雲の地の「幻のうどん」 文吉うどん
江戸時代、北前船の寄港地として栄えた出雲市平田町。
港を行き交う多くの人たちで賑わっていたこの街で
当時評判となった手延べうどんがありました。
原文吉という職人の手によって作られたそのうどんは
喉越し良くコシがあり、そのおいしさから
皇室の御用達にされていたほど。
当時は「平田うどん」と呼ばれて
多くの人たちに愛されていましたが
戦後の混乱や製麺機の発達により、
次第にその姿を消していきました。
たまきではそんな幻となったうどんを復活させるべく、
さまざまな文献を探し、話を知る人を訪ね、
試行錯誤を重ねながら平田うどんを再現。
職人の名前から「文吉うどん」と改め、
現代に復活させました。
味へのこだわり
Commitment
手間と時間を
かけてつくる
「手延べうどん」
文吉うどんは、「手延べ」の製法で作っております。手延べとは棒状にした生地を引き伸ばしては熟成させるを何度も繰り返す方法で、手間も時間もかかりますがコシのあるツルリとした麺ができあがります。生地を麺棒で伸ばして包丁で切る「手打ち」とはまた違った食感や味わいをお楽しみください
文吉うどんの特徴
Features
時代に合わせた
新たな美味しさを求めて
コシと喉越しが自慢の文吉うどんは、「冷」で食べるのがオススメです。また、うどんのみならず、「文吉そうめん」も登場。一般的なそうめんよりはやや太めで、爽快な喉越しは夏にぴったりです。
江戸の麺を現代でも親しんでもらえるよう、つゆや付け合せにこだわり、今後も新しい食べ方を提案してまいります。
当時と同じ原材料を使用
滑らかでもちっとした
食感に
原材料は当時と同じ、小麦粉と卵黄と塩のみ。鶏卵を入れることで麺にコクと風味が加わり、味わい深く仕上げています。
卵黄を練り込んでつくるため、少し黄色みがかっているのも特徴。手延べならではのモチモチとした弾力があり、平麺で口当たりもよく、ツルンとした喉越しが楽しめます。その独特な食感は、一口また一口と食べ進めたくなるおいしさです。
文吉うどん復活への想い
Thoughts
文吉うどんの存在を知ったのは2000年頃。地元である平田で縁者たちと談笑中に、「江戸時代、“平田うどん”と呼ばれたすごいうどんがあった」という話を聞きました。当時、平田の町にあった数件のうどん屋の中でも、「盛麺堂」の原文吉が作る手延べうどんがおいしいと大評判になり、その味は天皇家の御用品として認められたほどであったと。
私は同じ職人として、そのうどんに興味が湧きました。周りから復活を望む声もあり、平田うどんを再現しようと決めたのです。しかし詳しいレシピが残っているわけでもなく、文吉さんの家の現当主や、いろいろな人の話から手がかりを探し、試行錯誤を重ね、5年ほどかけてようやく平田うどんを再現することができました。
卵黄を練り込むことで出るコクと風味、喉越しのいい滑らかな食感に、文吉さんの並々ならぬこだわりを感じます。その想いに敬意を込めて、名前を「文吉うどん」と改め、ここに復活いたしました。
幻のうどん、ぜひ一度ご賞味ください。
取締役会長 玉木 顕